活用事例・ノウハウ

【実例】Claude Code で WordPress 運営の自作ツールを作ってみた|AI で個人開発する流れ

WP Rewrite Assistant の出力サマリ画面

※本サイトのコンテンツにはプロモーションを含む場合があります。

「売っているツールでは自分の仕事にしっくりこない」——そんなとき、AI(人工知能)を使って自分専用の仕事道具を自分で作ってしまう人が増えています。この記事では、本サイトの運営元が、AIを使って実際に作ったサイト運営の補助ツールの実例を、Subspark編集部がレポートします。どんなAIを組み合わせて作ったのか、実際に使ってどうだったのか、自分で作るときに気をつけることまで、結果とあわせて紹介していきますね。

なぜ「自分で作る」ことになったのか

本サイトの運営元はWordPressのサイトをいくつも運営していますが、毎月の悩みが「どの記事を書き直す(リライトする)べきか」を決めることでした。Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール。略してGSC。Googleが無料で提供している、自分のサイトが検索結果に何回出て、何番目に表示されたかを調べられるツールです)を開いて記事一覧と見比べ、頭の中で「どれから直すか」の順番を決めていく——この作業に毎回まとまった時間がかかっていたそうです。

記事を直すべきか判定してくれる既製のサービスもありますが、自分のサイトの方針に合わせた細かい調整は難しい。「だったら、自分のやり方に合うものを自分で作ろう」。そう考えたのが出発点でした。AIを使えば、専門のプログラマーでなくても、自分用の仕事道具を形にできる時代になっているからです。

制作に使ったAI

今回の制作は、ひとつのAIに全部おまかせするのではなく、得意分野の違うAIを組み合わせて進めたのが特徴です。中心になったのはClaude Code(クロード・コード)、Anthropic(アンソロピック)という会社が提供しているプログラム作成を手伝うAIです。文章を書く画面(エディタ)にはCursor(カーソル)、考えを整理する相談相手にはChatGPT(チャットジーピーティー)、設計の点検や資料の読み込みにはNotebookLM(ノートブックエルエム)を使い分けたといいます。

使ったAI 担当した役割
Claude Code プログラムの作成・動作確認・点検
Cursor 文章やプログラムを書く作業画面
ChatGPT 相談相手・下書き・要望の整理
NotebookLM 設計の点検・複数資料の読み込み

制作の中心になったClaude Pro(Claude Code)は、プログラムを書いて動作を確かめ、自分で点検まで回せるのが強みです。作業画面のCursorがその編集を支え、要望を整理する相談にはChatGPT Plusを活用。設計が正しいかの点検や資料の読み込みにはNotebookLMが役立ったとのことです。それぞれの得意分野を割り当てることで、無理なく前に進められたといいます。

制作の流れ

制作はおおよそ次の4つの段階で進みました。

段階1:何を作るか決める

まず「何を入れたら何が出てくる道具なのか」を、自分の言葉ではっきりさせます。ここをあいまいにすると後の作業が崩れるため、人がしっかり決める部分です。

段階2:仕様書(設計メモ)を作る

ChatGPTに相談しながら、決めた内容を「仕様書」(どんな道具にするかをまとめた設計メモ)に書き起こします。AIに整理を手伝ってもらいつつ、判断は人が握ります。

段階3:Claude Codeでプログラムを作る

小さい単位で「作る→動かして確かめる→次の単位」を繰り返します。一気に作らず少しずつ進めることで、うまく動かないときに原因を見つけやすくなります。

段階4:自分のサイトで試す

自社のサイトで実際に動かし、出てきた結果が使えるかを確かめます。期間はトータルで約1か月。複雑そうに見えても、AIに任せる範囲を絞れば1か月で動くものができる、というのが、実際に作ってみて分かったことでした。

何ができる道具なのか

完成した道具がやってくれるのは、ひとことで言えば「書き直すべき記事を自動で見つけ出す」ことです。具体的には、先ほどのGoogle Search Console(GSC)から取り出した表データ(CSVという、表計算ソフトで開ける形式のファイル)と、WordPressから取り出した記事データを突き合わせ、次の5つの目安で各記事に点数をつけます。

  • 検索順位:その記事がGoogle検索で何番目に表示されているか
  • クリック率:検索結果に出たとき、どれくらいの割合でクリックされたか(専門用語でCTRと呼びます)
  • 表示回数:検索結果に出た回数
  • 記事の古さ:最後に更新してからどれくらい経ったか
  • 記事の長さ:本文の文字数

この点数の高い順に並べた「書き直しのおすすめ順リスト」を出力します。さらに、本文の中に貼った広告リンク(クリックされて商品が売れると報酬が入るリンク)やアプリ販売ページへのリンクが、まだ切れずに生きているかの確認機能もついていて、記事の見直しとリンクの手入れを一度にできる作りです。

WP Rewrite Assistant の出力サマリ画面
対象の記事数・平均点・最優先の記事数を一目で把握できる

実際に使ってみた結果

2026年6月、本サイトの運営元が自社のサイト(WordPressに複数の広告会社の仕組みをつないだもの)で、この道具を実際に動かしました。対象になった18記事のうち、書き直しのおすすめとして選ばれたのは6件。全体の平均点は3.56点でした。

いちばん優先すべき(点数5.13)とされた記事は、「検索順位は約13.8番目、検索結果に出た回数は29回、本文818文字」というデータで、おすすめの理由は「あと一歩で検索1ページ目に届く。しかも本文が短いので、書き足せば伸びしろが大きい」でした。人の感覚だと「見られた回数が少ないから後回し」と見落としがちな記事が、点数にすることできちんと浮かび上がってきたのが印象的でした。こうした業務効率化AI活用事例10選と同じく、人の判断のクセを道具が補ってくれるのですね。

AIで自分用の道具を作るときの注意点

今回の制作を通じて見えてきた、自分で作るときに押さえておきたいことを挙げておきます。

  • AIに丸投げしない:何を作るかは自分の言葉で決める。ここを人がやらないと、出来上がるものがぶれます。
  • AIの使い分けが効率を左右する:プログラム作成・相談・点検で、向いているAIは違います。ChatGPTとClaudeの使い分けTipsのように、得意分野で割り振るのがコツです。
  • 動作確認は人がやる:AIの「できました」をうのみにしない。最後の確認は必ず自分の目で行いましょう。
  • つまずいたら自力で解決する覚悟:道具を動かす準備の段階でつまずく場面もあります。そこを乗り越える前提で取り組むと安心です。

この道具は販売しています

※以下で紹介する道具は、本サイトの運営元が、Gumroad(ガムロード。個人や会社が自分の商品をネットで販売できるサービス)で売っている自社の商品です(Subspark編集部は本サイトの運営元が運営しているため、本記事は自社商品の紹介を含みます)。

今回ご紹介する道具は「WP Rewrite Assistant(ダブリューピー・リライト・アシスタント)」として、19,800円で販売されています。向いているのは、Claude CodeやCursor、もしくはPython(パイソンというプログラミング言語)を動かす準備を自分でできるWordPress運営者です。購入後の個別サポートはつかない代わりに、その分を価格に反映した設定になっています。仕組みを理解して自分で進められる人向け、というスタンスですね。詳しい内容と購入は以下のリンクからどうぞ。

WP Rewrite Assistant(Gumroad)

まとめ

AIで自分用の道具を作れる時代、仕事の道具は「買う」だけでなく「作る」のもひとつの選び方になりました。コツは、ゼロから全部を手作りするのではなく、「AIに任せて、自分は判断する」という構えです。自分の仕事にぴったり合う道具が売られていないなら、自分で作るのも検討してみてはいかがでしょうか。

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※本記事の情報は2026年6月時点のものです。最新の販売状況は販売ページでご確認ください。